ChatGPTと読書感想文──子どもと先生が一緒に考えたい、AI時代の宿題
夏休みの読書感想文。今年も、いろんな子がこう思ってるはずです。
「ChatGPTに書かせたらラクなんちゃう?」
「でもバレたら怒られるよな…?」
「書きたいことはあるけど、うまく言葉にできへんねん…」
一方で、先生たちの中には
「感想文って“自分の言葉”で書くもんやろ」
「AIが書いたら、それはズルちゃうん?」
──そんな思いを持ってる方も、少なくないと思います。
🔍 今の学校現場ではどうなってるの?
2025年の最新調査では、先生の約9割が「生成AIに関心あり」と答えている一方、実際に生徒に使わせているのは3割程度にとどまっています。
つまり…
- 先生自身は便利やと思ってる
- でも、生徒が使うのはちょっと心配…
こんな「気持ちのズレ」が、教育現場に生まれてきているのです。
✋ 子どもたちは“ズル”したいだけじゃない
AIを使う子どもたちの多くは、「ただラクしたい」わけではありません。
「思ってることはある。でも、それをどう書けばいいかわからへん」
「自分の考えをうまく整理する“ヒント”がほしい」
そんな気持ちで、AIに頼ってみる子もいるのです。
🎓 これから大事なのは、“どう使ったか”を学ぶこと
感想文を「AIが書いた/書いてない」で白黒つけるのではなく、これからはこう考えることが大切です。
- AIとどんなふうにやりとりしたか
- AIが出した文を、自分でどう直したか
- どこまでが“自分の感想”だと思えたか
つまり、AIを使いこなす力(AIリテラシー)を育てるチャンスなんです。
👨🏫 先生・保護者の方へ:こんな工夫はいかがですか?
先生側の工夫例:
- 「初めの案出しにAIは使ってOK」など、使っていい範囲を明確にする
- 感想文の最後に「AIをどう使ったか」も書かせる(ふりかえり学習として)
- AIが出した文章と自分の考えの違いを比較して学ばせる
保護者からのサポート:
- 「AIが出した文をそのまま使うのは、自分の感想じゃないよね」と伝えてみる
- 「どう感じたかを自分の言葉にする」ことの価値を話してみる
☀️ 感想文は、“AIと一緒に考えた記録”になるかもしれない
AIがあるからこそ、
- 人の考えって何だろう?
- 自分らしいって、どういうこと?
そんな問いが、これまで以上に大切になってくる時代です。
🎤 最後にひとこと
AIを使ったからといって、すぐに「ズル」だと決めつけず、
“どんなふうに使ったのか”を一緒に考える時間を、先生と子どもが持てたら。
読書感想文は、「AIを通じて、自分を見つめなおす学び」になっていくかもしれません。